「さすが愛だ」
いろんな服を着てカメラの前に立つことは嫌いじゃない
「愛さん」
「どう?少しは役に立てたかしら?」
「はい。ありがとうございました」
そう言うと、自分のいた撮影スタジオに戻っていった彼女
きっと、同じ場所で撮影をしていると言うことは、
同じ雑誌の読者モデルなんだろう
「少し休憩をしてから、別の服の撮影をするぞー」
「はーい」
先に着替えてしまおうと
楽屋に入ると
「あ、愛ちゃんだ」
そう言うのは、高校生の妹だ
「また、来たの?桜」
「うん!」
うんって、高校生なんだから遊びたいでしょうよ
「名ばかりの部活に入ってるし
実際は帰宅部となんら変わりはしないよ。
それに、愛ちゃんの撮影見てる方が楽しいし」
あ、っそう
妹の桜は、よくあたしの現場に潜り込んでは
撮影現場を見ている。
将来はモデルにでもなりたいのだろうか?
「そうだ。お姉ちゃんに伝言」
「ん?あたしに伝言?誰から?」
「決まってるでしょ?パパから」
お父さんからの伝言って言うのがイヤだけど
桜に伝言を託すくらいなんだろう
他の人に聞かれちゃまずいパターンの可能性がある



