「え?」
「言ったでしょ?あたしたちは味方だって」
「何かされたら、向こうに倍になって帰ってくることくらい
分からない相手側じゃないでしょ」
「・・・っ」
「ほら。髪の毛も乾かしてないじゃない。風邪ひくわよ」
「出来るなら、風邪ぐらい引きたい」
!?
そんな風に思うほど、学校が嫌なの・・・?
桜は、確かにあたしが通っていた高校に今通っている。
あたしの知っている先生だって少なからずいるはずだ
「桜。明日の朝、学校まで一緒に行ってあげるから」
「!?
そんなことしたら、あたしが愛ちゃんの身内だって」
「ばれて問題になる?
そんな薄情な姉をしているつもりはないわ。
元々隠したがっていたのは、あたしじゃない。桜でしょう?
"親の七光り"。"姉妹のすねかじり"そう言われたくないって
自力であの学校にだって入ったじゃない。
あたしは、ばれたって構わないの。それで桜を守れるなら」
「愛ちゃん・・・」
「さ、髪の毛乾かしてきちゃいなさい」
「はーい」



