「だって・・・」
「だってじゃないでしょ!?
もっと早く言ってくれれば、あたしだって、夕葉ちゃんや夕陽ちゃんたちだって
早くに行動が出来たでしょ!?」
「・・・っ
愛ちゃ・・・」
「言ったでしょ?桜はあたしたちにとって
大事な妹だって。勿論雪や蘭だって同じだけど
夕陽ちゃんたちは分からないけど、あたしにとっては
桜が大事だって。大切だって。気づいて」
「うん・・・」
「このことは夕陽ちゃんたちにも相談はする。
あたしの大事な桜を虐めたバツは受けてもらわないと」
「え・・・?」
きょとんとしている桜をお風呂に入るようにしてもらって
スマホを取ると
「どしたの?」
「夕葉ちゃん。夕陽ちゃんもいる?」
「いるけど」
「桜の一大事」
「「は?」」
夕葉ちゃんの後ろにいる夕陽ちゃんの声も揃って聞こえて来た
「一大事ってどういう事?」
「桜が、学校で虐めにあってる」
「・・・!?」
「嘘でしょ」
「嘘じゃないの。あたしが、今
本人から直接聞いたから間違いない。
あの子があたしに嘘をつくような子じゃないことくらい
あたしはよく知ってる」
「そうだね。桜は、一番愛に懐いてるから」