「分かった。愛、明日迎えに来る」

食べ終わった食器類を、シンクに持って行ってくれた凛久

「洗っておくから置いておいて。
凛久は明日は?」

「オフ」

オフなんだ

「なら、ゆっくり休んで」

「あぁ」

そう言って帰っていった凛久。
多少のあたしの荷物も、車の中にあるのに
何も言わないって言うことは、そのま放っておいてくれるだろう

「愛ちゃん、ごめんね。わがまま言って」

「いいのよ。桜があたしと一緒に居たいなんて珍しいなとは思ったけど」

「うん・・・」

桜?

「本当は、学校も辞めたいの」

「!?」

「だけど、誰にも相談なんて出来ないから」

「それは、頬を叩いてきた人と関係があるの?」

冷凍庫から、冷やすものをもって桜に渡すと自分で冷やしてくれるから

「ある」

「そう」

「あたし、ずっと虐められてるの」

!?

「何で、それを早く言わなかったの!?」

「言っても何もできないと」

「はぁ・・・何もできないと思ったから
あたしにも・・・あたしたちにも、両親にも言わなかったって言うの!?」