「いいたくないのね?」

「うん」

「なら、これだけは約束して。
何かあったらすぐにあたしじゃなくてもいい。
夕陽ちゃんや夕葉ちゃんでもいいから連絡をして」

「愛ちゃん・・・?」

「取るべき行動はとるから」

「うん」

むくっと起き上がった凛久

「やべっ寝てたわ」

「起きた?ご飯出来てるから食べちゃって。
妹がいるけど」

「そういや。そんなこと言ってたっけ。初めまして。
小松凛久です。よろしく」

「よ、よろしくお願いします」

お互いに驚いている様子の2人
そりゃそうだ。
片方は、寝て起きたら妹の桜を見る
片方は、食べてる最中に寝起きの人気俳優の姿だもんなぁ

ご飯だけは温かい方がいいだろうと思って、まだよそっていなくておかった

「すげ・・・
こんな飯、久々に見たかも」

本当、どんな生活してたんだか

「桜。暫くあたしはここに帰ってこれないかもしれない」

「え・・・?」

「凛久と一緒に生活することになってるの」

「う、嘘でしょ?」

「本当。だけど、この部屋は桜の為に取っておくから、いつでも来なさい。
あたしも時間さえ見つけられれば来れる時には来るから」

「だったら」

だったら?

「だったら、この部屋にいてよっ愛ちゃん」

やっぱりこのセリフを言うか・・・