「夕陽も夕葉もいいか?」
「勿論。桜の制服直さなくちゃね」
「夕葉ちゃん?」
「ん?」
「いいの?」
「当たり前でしょ?
って言うか、桜の学校の制服、来年から変わるし
先駆けで着て見てよ」
へぇ。桜の学校制服変わるんだ
「しかも、デザインはあたしがするんだし
桜にとっては悪い話ではないでしょ?」
ぱぁっと明るくなった桜
デザインを専門としている夕葉ちゃんならではの発想かも知れない
「それに、これからは愛と一緒に住むんでしょ?」
「え?」
「何?違った?」
違わないけど、まだ、お父さんたちの許可を得ていませんが?
「俺と翔はこのマンションを見張っていることにする。
現場にはガードマンもいるし、何かあったらガードマンに助けを求めろよ」
「分かった」
「桜はとりあえず、ここで電話をしろ」
「へ?何で」
「盗聴してるのが誰か分からないんだ。
今、機会がないこの場所での電話が1番安全なんだ」
なるほど
あたしのスマホで電話を始めた桜
「パパ、あたし、愛ちゃんと一緒に住みたい。
ここから高校も通う」
そう言った瞬間
お父さんの声が聞こえた
ダメだと言ったお父さんの声
「何でよ!?」
愛に代われそう言ったお父さんの声



