「ここから?」
「そう。実家じゃなくて、この部屋から
学校に行って、この部屋に帰ってくる」
桜の通ってる中学校が実家からは少し遠いことも知ってる。
だからこそ、妹のために、中間地点であるこの部屋を
買って、あたしはこの部屋に住んでいる。
350と言うのは、桜の誕生日だ。
当の本人は知らないだろうけど
「いいの?」
「勿論。あたしが反対するとでも?」
「パパたちに相談してみる」
桜と欄には飛び切り甘い両親だ
あたしや夕陽ちゃんたちと一緒だと言うことになれば
反対はしないだろう
「はいはい。あたしのバックの中にスマホが入ってるから
電話でもしてきな。その間に夕飯作ってあげるから」
「わーい」
ソファーに置いてあるバックをあさっている桜を見ると
やっぱりまだまだ子供なんだなって思うこともある
「愛ちゃん」
「んー?」
「こんなの、愛ちゃん。持ってたっけ?」
そう言う桜の手には、見たことのない機会があって
「桜、それから手を放して」
「え?」
あたしのバックに触れる人物なんて限られてる
「桜。ちょっと電話するの待ってて。夕陽ちゃんたちを
もう1回ここに来てもらうから」
「でも・・・」
「大丈夫。桜の事は、あたしが守るから」



