桜と一緒に車を降りると、
「愛。桜の事頼むわね」
「うん。大事な妹だもの。
これ以上傷つけさせたくないもの」
「そうね。明日は夕葉にここに来てもらうように
頼んでおくから。制服の事と一緒に」
「うん」
「愛、あんたも気を付けてよ」
「え?」
「愛が桜もそうだけど雪や蘭たちだって可愛がっているのも分かっているから」
うぅ・・・っ
分かっていたんだ?
「そりゃ、そうでしょ」
年が離れているのもあるんだろうけど
「だけどね。あたしと夕葉からしたら
愛だって十分可愛い妹のままでいて欲しいって思ってる」
そんな風に思ってるんだ?
「結婚したからって、愛が妹じゃなくなるなんてこと
絶対にないんだから」
そっか。夕陽ちゃんたちは、そう、思ってくれてたんだ
「うん。ありがとう」
そう言うと、走っていった車
「桜、あたしたちも家に入ろう?」
「うん」
「明日からの事は、家の中に入ってから
一緒に考えるから。
学校に行く、行かないは桜が決める事。
あたしたちがどうこう言える立場じゃないのも理解してるつもり」
「愛、ちゃん」
エレベーターの前に立っていた1人の男の人
押せば、来るのに押してすらいない
「エレベーターに乗らないんですか」



