私は容器の蓋を開けた。
白くて滑らかなクリームがたっぷりと入っている。ほのかに良い香りがする。桜の匂いに似てるな……。
「気に入らなかったらいくらでも改良するから、遠慮なく言って」
「気に入らないだなんて、そんな……」
政宗くんはいつだって私を気遣ってくれる。優しさが身にしみてポロリと涙になった。ああ、もうどれだけ泣けば気が済むのだろう。嬉しくて嬉しくてたまらないや。
「私は政宗くんに何をお返しできるかな?おにぎり……だとお返しにならないし」
私だって政宗くんのことを喜ばせてあげたいのに、これといって何も浮かばない。本当に、おにぎりを作るくらいしか特技がないよ。
「小春は笑っててよ」
「え?」
「俺の隣でずっと笑ってて。俺は小春が笑ってくれたら、それだけで幸せだから」
そう言って、政宗くんは柔らかく笑った。
政宗くんの笑顔こそ私を幸せにしてくれる。その優しくて甘い笑顔は、大好きをいくら言っても足りないくらいに尊い。
「そろそろ起きてブランチでもする?」
「何食べよう?」
「パンケーキとか?」
「わあ、賛成!よし、じゃあ気合い入れて起きますか」
ぐっと起き上がった私に、政宗くんがクスクス笑う。不思議に思って首を傾げると、
「ねえ小春。小春はいつまで裸なの?」
あらわになった私の体。
そうだった、なぜか政宗くんはシャツを着ていて私は裸のままだったんだ。急に羞恥心が湧いてみるみる顔が熱くなる。
「やだっ、見ないで」
「今さらだよ」
政宗くんはクスクスと笑いながら、丁寧に私の着替えを手伝ってくれたのだった。
【END】
白くて滑らかなクリームがたっぷりと入っている。ほのかに良い香りがする。桜の匂いに似てるな……。
「気に入らなかったらいくらでも改良するから、遠慮なく言って」
「気に入らないだなんて、そんな……」
政宗くんはいつだって私を気遣ってくれる。優しさが身にしみてポロリと涙になった。ああ、もうどれだけ泣けば気が済むのだろう。嬉しくて嬉しくてたまらないや。
「私は政宗くんに何をお返しできるかな?おにぎり……だとお返しにならないし」
私だって政宗くんのことを喜ばせてあげたいのに、これといって何も浮かばない。本当に、おにぎりを作るくらいしか特技がないよ。
「小春は笑っててよ」
「え?」
「俺の隣でずっと笑ってて。俺は小春が笑ってくれたら、それだけで幸せだから」
そう言って、政宗くんは柔らかく笑った。
政宗くんの笑顔こそ私を幸せにしてくれる。その優しくて甘い笑顔は、大好きをいくら言っても足りないくらいに尊い。
「そろそろ起きてブランチでもする?」
「何食べよう?」
「パンケーキとか?」
「わあ、賛成!よし、じゃあ気合い入れて起きますか」
ぐっと起き上がった私に、政宗くんがクスクス笑う。不思議に思って首を傾げると、
「ねえ小春。小春はいつまで裸なの?」
あらわになった私の体。
そうだった、なぜか政宗くんはシャツを着ていて私は裸のままだったんだ。急に羞恥心が湧いてみるみる顔が熱くなる。
「やだっ、見ないで」
「今さらだよ」
政宗くんはクスクスと笑いながら、丁寧に私の着替えを手伝ってくれたのだった。
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