幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆

「このままシたい気もするけど、小春大丈夫?」

「ん?」

「体力残ってないだろ?」

そう言われると、急に体が重たいような気がしてきた。心なしか下腹部もしくしく痛む。

アラームのスヌーズ機能が働き、再びスマホが鳴り始めた。とりあえずアラームを止めてこよう。

そう思ってベッドから足を降ろしたが、ガクッと膝から崩れ落ちた。

「小春!」

驚いた顔の政宗くんがとっさに助けに入ってくれたけど、下半身に力が入らなくて膝がガクガクしている。え、何で?

「小春、ごめん。やっぱり無理をさせすぎた。大丈夫?」

「……びっくりした」

腰が抜けるってこういうこと?

政宗くんにお姫様抱っこで優しくベッドへ戻される。アラームは鳴りっぱなしだ。

「今日はゆっくりしなよ。昨日実里さんからも休んでって言われてただろ?優也になら俺から言っておくから」

そう言って、政宗くんは私のスマホのアラームを止め、眉間にシワを寄せた。

「どうしたの?」

「やばい」

「何が?」

「……寝過ごした」

政宗くんは大きなため息をついてガックリ項垂れた。