「っう....ぅ、うぅ～っ」
ぽろぽろと涙が溢れる。
ほんとうに浬くんは.....わたしのこと、すきなんだ。
「泣きむし」
「だって、浬くんが.....、っ」
突然、頬に押しつけられた唇。
そのまま、ぺろり、と舐められて。
「はは、涙とまったね」
「ぇ、な、なめ.....っ！？」
下唇に残った涙を、ぺろっと舐めとる浬くんが、艶やかな色気を放っている。
両想いのよろこびに浸る前に、浬くんに心臓とめられそう.....。
だって、妖艶さを纏った浬くんなんて、見慣れなくて......、かっこよすぎてこまる。
「浬くん、しらないひとみたい.....っ」
「.....まあ、おれ我慢強い方だったから」
「えっ。浬くん、我慢してたの....？」
「ずっとね。......なこに触れたくて堪らなかった」
