捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~

 すると、黙って私の話を聞いていたヴィクトールが口を開いた。
「じゃあ、俺が拾ってやる」
「えっ……?」
 あまりのことに言葉を失う。すぐに意味が呑みこめなくて動揺していると、ヴィクトールはまるで獣が親しい相手に甘えるように、顔を私に擦りつけて言った。
「悪いな。俺は……〝捨てる〟ってことが大嫌いなんだ。なにもないなら、誰も待っていないなら、今日から俺がお前の親になっても構わねえだろう? 獣人に対して、あんなに綺麗な淑女の礼をしてくれた女の子を、森の中に放り出すわけにはいかねえ」
「で、でも……知り合ったばっかりですよ? 私がどういう人間かも知らないのに、それはあまりにも迂闊だと思います。あなた、貴族ですよね? 守るべきものがたくさんあるでしょう? 得体のしれない人間を受け入れている場合じゃない……!」
 必死に食い下がる。すると、今まで状況を静観していたヒューゴたちが集まって来た。