あの日俺は父を母を失った。闇夜の山中、泣きじゃくる俺、傍には血を流し倒れている父母。


そして、ただ殺戮を楽しむだけの魔物が立っていた。


ギュギィィー!唸り声とともに幼い俺の咽に食らいつき、腹部に長い爪を突きたてる!


悲しさからか恐怖からか泣きじゃくる幼い俺!
だけど感じない、痛みなど。


ワオ〜ン!!砲孔が轟く!!バシュッ!魔物の頭部が宙を舞う。


ドシャ!崩れ落ちる魔物の躯!一瞬の出来事だった。

外道が!言い放ち魔物を倒した、そいつが近づいて来る。


そいつは俺を見下ろし言った。人間のガキか?あの外道の牙、爪が、効かんとは、突然変異体か。

どえれえ体で生まれちまったなガキ。