川沿いを外れ山中の斜面を進む。足場が悪いため片腕でタヌを抱いて斜面を滑るように下る。


満面の笑みを浮かべる俺を他人が見れば、さぞ不気味だろう。


足場の悪い危険な斜面を犬を抱っこしながら下っていると言うのに。


満面の笑顔なのだから!さっきは、ショックで倒れるかと思ったよ本当。


ほっとした。良かったーエビスにも怒らんねーなっこれなら。


ウシャー!急ぐぞタヌ「ワン」


ヮゥー?(怪力って言うのジジの力?)


タヌがイキなり聞いて来た。