待ってくれ!!

まだ帰れない!…………月精樹の実を落としてしまった、取りに戻る!


我王の背から飛び出そうとするオレ。


待ちな!その翼じゃろくに飛べんだろ?


大丈夫だ、これ位………じゃないとオレはオレは……翼を広げる……クッ!


慌てるな、実ならある。そろそろ……オッ来たか!

振り向くと三羽の鴉が
もの凄い早さで近ずいて来る。


お頭〜っ!!

お待たせしやした、持ってめーりやした!その鴉の足には月精樹の実がシッカリと握られていた。


オウ!ご苦労さん!ケガはねーか?


ヘッチャラでさーこの程度の事は。なんせ岩肌に落ちていたもんで苦もありゃしゃせんでした。