腰を抜かして床に尻もちをつき、おばあちゃんに助けを求めた。
「やだびっくりした。急に大きな声を出してどうしたの」
「な、なんか出た! 髪の毛みたいな黒くて長いのが!」
そう言って戸棚の方を指さしたけれど……少し目を離した隙に、その髪の毛のような黒いカーテンはもうなくなっていて、私はまるで嘘つきみたいになっていた。
「何も……ないねぇ? 見間違いじゃないかい?」
「ほ、本当に落ちてきたの! なんか、ビリッて破れる音を感じて、上を見たらドサッて!」
何とかその状況を伝えようと、身振り手振りを交えて話すけれど、おばあちゃんはわかってくれていなさそうだ。
本当に、髪の毛みたいなのが落ちて来たのに。
説得するのを諦めて、立ち上がろうとした時、私は床に紙の切れ端のような物が落ちている事に気付いて、それを拾い上げた。
ただのゴミかなと思ったけど、何か御札のような。
難しい漢字が書かれていて、なんでこんな物がと思ったけれど……もしかしてと、私は戸棚を見上げた。
「ほ、ほらおばあちゃん! やっぱり嘘じゃないでしょ! きっとこれが破れたんだよ! この御札が破れた音だったんだよ!」
「その御札……どこにあったんだい? 破れたって、戸棚の戸に貼り付けられてたのかい? もしもそうなら、どうやって中に御札なんて貼れるんだい」
「やだびっくりした。急に大きな声を出してどうしたの」
「な、なんか出た! 髪の毛みたいな黒くて長いのが!」
そう言って戸棚の方を指さしたけれど……少し目を離した隙に、その髪の毛のような黒いカーテンはもうなくなっていて、私はまるで嘘つきみたいになっていた。
「何も……ないねぇ? 見間違いじゃないかい?」
「ほ、本当に落ちてきたの! なんか、ビリッて破れる音を感じて、上を見たらドサッて!」
何とかその状況を伝えようと、身振り手振りを交えて話すけれど、おばあちゃんはわかってくれていなさそうだ。
本当に、髪の毛みたいなのが落ちて来たのに。
説得するのを諦めて、立ち上がろうとした時、私は床に紙の切れ端のような物が落ちている事に気付いて、それを拾い上げた。
ただのゴミかなと思ったけど、何か御札のような。
難しい漢字が書かれていて、なんでこんな物がと思ったけれど……もしかしてと、私は戸棚を見上げた。
「ほ、ほらおばあちゃん! やっぱり嘘じゃないでしょ! きっとこれが破れたんだよ! この御札が破れた音だったんだよ!」
「その御札……どこにあったんだい? 破れたって、戸棚の戸に貼り付けられてたのかい? もしもそうなら、どうやって中に御札なんて貼れるんだい」



