おうちかいだん






「なるほど、つまりその女の子をいじめていた3人の死んだ姿が、お風呂場で目を瞑ると現れる幻の中にいたわけね。それって偶然なのかな。浜崎さんはどう思う?」


完全に陽が沈み、暗くなった教室の中で、今日はこの話を聞くのが最後だと感じながら、私は尋ねた。


「どうって……どういう意味よ。気持ちの悪い話だなくらいしか感想なんてないわね!」


確かにその通りではあるんだけど、この話からはそれ以外にも感じるものというか……おかしな部分があるように思えたから。


「おじいちゃんが『悪い夢は、目を覚ませば消えてなくなる』と言って、翌日になったら本当に3人の死体は消えてなくなっていたんでしょ? お風呂場も元通りだったわけでさ」


「藤井さん、あなたもしかして、わざと時間を引き延ばそうとしてるんじゃないでしょうね! 話が終わったら次はあなたが死ぬ番なのよ!」


私を睨み付け、浜崎さんが苛立ったように怒鳴るけれど、もう少しくらい待ってほしい。


「私が気になっているのは、女の子をいじめていた3人は、『本当に最後にお風呂場に入れられて死んだのか』ということだよ。幻ではすでに3人の死体を見ているわけだから、もしかしてそれよりも前に死んでた可能性もあるかもしれないよね?」