「ぎゃああああああああああああああああああああああああっ!!」





私は喉が千切れそうなくらいに叫んだ。


もう、逃げ場がないと諦めていたのかもしれない。


ドアは外から破壊されそうなほど、ドンドンと衝撃が加わっていて、便槽の中には私を待ちわびる多くの死体がある。


私も、殺されてこの中に投げ入れられるんだという悲しみの悲鳴だったんだろうな。


何度も何度も激しく叩かれ、ドアの鍵がミシミシと音を立てる。


ネジで固定されている部分が緩みだして……そして。









バキッ!!










少し湿ったような音を立てて、勢いよくドアが開いたのだ。


「やだやだやだやだやだやだ! 来ないで! 来ないで!!」


あまりの怖さにその場に屈んで泣き叫び、手で顔を覆い隠していたけど……私は手首を掴まれた。











「さっちゃん! こんなところで何しとるんじゃ! ほら、立てるか!?」











私の手首を掴んだのは、おじいちゃんだった。


寝ていたら私の悲鳴が聞こえたらしく、慌てて駆け付けてくれたらしい。


おじいちゃんがトイレに入った時には、このドアには中に入れないように板が打ち付けられていて、どうして私が中にいたのかおじいちゃんにもわからなかったみたいだ。