おうちかいだん

しばらくすると2人の姿は消え、部屋には私1人に。


過去の出来事か幻かは知らないけど、あんなのを見せ付けられたらたまったもんじゃない。


「あれが私のお父さん……どうしよう。かなり変態みたいに思えたんだけど」


お父さんに負けず劣らず、お母さんもかなりおかしいように見えたけど。


そんな2人が両親とか、少なからずショックを受けてしまうよ。


でも、顔も知らなかったお父さんを見ることが出来たのは良かったかな。


おばあちゃんが言っていたように、かなり問題がある人に見えたけど。


あのお父さんが殺人を行っていたというのも、どうやら嘘じゃなさそうだ。


何か、そんな危うい雰囲気があったから。


どうしておじいちゃんはそんなお父さんを止めなかったのだろう。


どうして……と、そこまで考えた時、どう考えてもおかしい矛盾に直面してしまった。


私は……昔、おじいちゃんとおばあちゃん、そしてお母さんと私の4人家族だと思い込んでいた。


でも、おばあちゃんが幽霊だと言うことに気付いて、それからはおじいちゃんとお母さん、私の3人家族。


お父さんの姿はなくて、私もそれを不思議に思わなかったけれど……今ならおかしいとハッキリわかる。