「ん……んんっ……」


「んー……はぁ……藤井さん、あなたの唇はとても柔らかくて美味しいわ。今までで一番素敵」


ベンチに座った途端、まるで襲われるかのように米津さんにキスをされて、私は放心状態。


男の子だけじゃなく、女の子ともしたことはあるけど、その誰よりも米津さんのキスは情熱的で凄かった。


私って、キスされやすい体質なのかな。


「ど、どうも……米津さんも凄かったよ。なんて言うか……うん、凄かった」


抵抗するとかしないとか、そんな問題じゃなかった。


気付けば口を塞がれていて、まるで電流が流れたみたいな衝撃が身体中を駆け巡って、気付いたら終わっていたみたいな。


まだ心臓がバクバクいってて、恋でもしたかのようだ。


「あら、そんなに気に入ったなら、キスだけじゃなくてもっと気持ちいいことをしてもいいんだけど? 初めてじゃないんでしょ?」


そう言って、私の太ももに手を置いて、スーッとスカートの中に手を滑らせる。


でも、私はその手を押さえて、首を横に振った。


「ダ、ダメダメ。米津さんって、誰にでもこんなことしてるの?」


私の様子を見て、米津さんはつまらなさそうに。