「大丈夫かい? 何があったかわからないけど、もう大丈夫だよ。怖いものなんて何もありゃしないよ」
布団の上から、ポンポンと私の背中を叩いて、優しい声で安心させてくれるおばあちゃん。
ご飯を食べていたのに、心配してくれるのはおばあちゃんだけだ。
お母さんもおじいちゃんも、おばあちゃんをのけ者にして無視して。
それでも私のことを気にかけてくれるおばあちゃんが好きだから、私はお母さん達の行動がおかしいと思っているんだろうな。
「おばあちゃん! 怖いよ! 怖いものがあの戸棚にいるんだよ! 私が開けようとしたから! 御札が破れて怖いものが出てきたんだよ!」
泣きながらそう言ったから、まともに言葉になっていないかもしれなかったけれど、それでもおばあちゃんはわかってくれたみたいで、うんうんと相槌を打ちながら背中を撫でてくれる。
「大丈夫大丈夫。もう怖いものなんていやしないよ。だから出ておいて。おばあちゃんが一緒にいてあげるから、晩御飯を食べなきゃね」
怖くて怖くて泣いていたけれど、おばあちゃんに撫でてもらっていたら少しずつ怖さが和らいできた。
「う、うん。ありがとうおばあちゃん」
そう言って布団をゆっくり捲った私は……息が出来なくなった。
布団の上から、ポンポンと私の背中を叩いて、優しい声で安心させてくれるおばあちゃん。
ご飯を食べていたのに、心配してくれるのはおばあちゃんだけだ。
お母さんもおじいちゃんも、おばあちゃんをのけ者にして無視して。
それでも私のことを気にかけてくれるおばあちゃんが好きだから、私はお母さん達の行動がおかしいと思っているんだろうな。
「おばあちゃん! 怖いよ! 怖いものがあの戸棚にいるんだよ! 私が開けようとしたから! 御札が破れて怖いものが出てきたんだよ!」
泣きながらそう言ったから、まともに言葉になっていないかもしれなかったけれど、それでもおばあちゃんはわかってくれたみたいで、うんうんと相槌を打ちながら背中を撫でてくれる。
「大丈夫大丈夫。もう怖いものなんていやしないよ。だから出ておいて。おばあちゃんが一緒にいてあげるから、晩御飯を食べなきゃね」
怖くて怖くて泣いていたけれど、おばあちゃんに撫でてもらっていたら少しずつ怖さが和らいできた。
「う、うん。ありがとうおばあちゃん」
そう言って布団をゆっくり捲った私は……息が出来なくなった。



