「うん、ありがとうね。でも、私にしか見えないみたい。おばあちゃんも何もないって言ってたし……」
と、おばあちゃんを見ながらそう言うと、お母さんもおばあちゃんの方をチラリと見て。
「もう、いい加減にしなさいよ? おばあちゃんなんて知らないから。そんな人、うちにはいないんだからね」
本人を前にして、相変わらず酷い言葉を吐き捨てるお母さん。
当のおばあちゃんは、いつものことだと思っているのか、黙々とご飯を食べていた。
そんな言葉を聞いても、おじいちゃんはニコニコしながらご飯を食べている。
私は……私の家は、これが当たり前だと思っていたけど、何かがおかしいんじゃないかと思い始めていた。
友達のミナちゃんの家では、家族皆で仲良くご飯を食べてるって言ってたから、私の家がいかにおかしいのか。
気付かなかった……いや、口に出しても私が怒られるだけだから気付かないフリをしていたんだ。
そう思っても……やっぱり言えない。
目の前に並べられた料理も、どれかにあの黒い液体が混ざってるのかなと考えると、ご飯くらいしか食べられない。
サラダやレトルトのハンバーグなら、その心配はないけれど。
と、おばあちゃんを見ながらそう言うと、お母さんもおばあちゃんの方をチラリと見て。
「もう、いい加減にしなさいよ? おばあちゃんなんて知らないから。そんな人、うちにはいないんだからね」
本人を前にして、相変わらず酷い言葉を吐き捨てるお母さん。
当のおばあちゃんは、いつものことだと思っているのか、黙々とご飯を食べていた。
そんな言葉を聞いても、おじいちゃんはニコニコしながらご飯を食べている。
私は……私の家は、これが当たり前だと思っていたけど、何かがおかしいんじゃないかと思い始めていた。
友達のミナちゃんの家では、家族皆で仲良くご飯を食べてるって言ってたから、私の家がいかにおかしいのか。
気付かなかった……いや、口に出しても私が怒られるだけだから気付かないフリをしていたんだ。
そう思っても……やっぱり言えない。
目の前に並べられた料理も、どれかにあの黒い液体が混ざってるのかなと考えると、ご飯くらいしか食べられない。
サラダやレトルトのハンバーグなら、その心配はないけれど。



