愛する人の笑顔を守るために (番外編)

学校の卒業式を終えた私達は、次に鬼瑠の"家"へと向かう。

そのまま部屋に行くのではなく、広場の方へと入っていく。


鬼瑠では、嶺亜くん達の不良としての卒業が行われる。

最後に皆で暴走をして、嶺亜くんから次の総長になる人を指名される。


「梅田」


嶺亜くんに呼ばれた梅田くんという子。

私も何度か会った事がある。


「次はお前に鬼瑠を任せる。鬼瑠を最強のままにもっともっと強くさせろ」

「うっす!」


総長交代も無事に終わり、不良としての嶺亜くん達は卒業した。

最後に皆で集合写真を撮るみたい。


「じゃあ、私が撮る!」

「なんでですか!由乃さんは姫なんですから、絶対に入るべきです!」

「え、でも…」


「由乃。来いよ」


皆の圧に負けて、嶺亜くんの隣で写る事に。


シャッターまで、カウントダウンの音が鳴る。


「2!1!」


カシャッ。


写真に写る皆は、今までにないくらいに楽しそうに笑っていた。