愛する人の笑顔を守るために (番外編)

「よく聞け。俺は由乃に出会えて本当に良かったと思ってる。
俺には逆に勿体ないくらい、由乃は最高な人だ」

「「ふぅ〜!」」


れ、嶺亜くん…。


てか、なんで周りの先生達止めないの!?

普通そこ強制的にでも止めるところでしょ!?!?


「前に俺の過去を話した事があるよな。
その時、由乃が俺の傍にいると言ってくれて、俺すげぇ嬉しかった。

その時から俺は由乃を俺の嫁にすると決めた」


「!!!!」


「嶺亜まさか…」

「嶺ちゃんまじ!?」


直くんと千奈だけでなく、会場中の皆が驚く。


え、よ、嫁って……言った?



ステージから降りて、嶺亜くんは私の元へ近付いてくる。

私の目の前で手を取り、真剣な目で見つめる嶺亜くん。