愛する人の笑顔を守るために (番外編)

「嶺亜くん!もう開けていいよ!」


嶺亜くんが目を開けた瞬間。


パンッ!パンッ!パンッ!


家中に鳴り響くクラッカーの音。




「「「「嶺亜(くん)!誕生日おめでとう!」」」」





ここまでは順調だが、問題は嶺亜くんの反応。

予想していなかったのか、案の定驚く嶺亜くん。


「お前らっ!」

「いぇーい!」

「へへっ!」


「姉貴!?なんで…っ…暁斗さんまで…え?は?」

「この日のために一時帰国してきた!」

「ドヤるとこじゃねぇし。でも…」


一息ついて、嶺亜くんは本当に喜んでくれたかのように笑顔になる。



「ありがとう。すっげぇ嬉しい」




嶺亜くんの言葉に、皆も笑顔になる。