愛する人の笑顔を守るために (番外編)



ー本番当日ー


「ちょっとお父さん!そこ違う!」

「え!どこ!?」

「もっと奥!」


朝の9時。

私はお父さんと一緒にリビングをいっぱいに使って、誕生日祝いの飾り付けをしていた。

そう、誕生日会場は早見家で行う事になった。



お父さんと嶺亜くんの誕生日について話していた時。


『誕生日会なら料理は必須だろ!ならこの俺に任せろ!』

『え、でもお父さんその日仕事でしょ?』

『大丈夫!うちには優秀で信頼出来る店長が居るからな!そこの心配はご無用!』


お父さんに振り回される店長さんが心配だよ…。


そんな訳で、お父さんも異常にやる気を出して嶺亜くんの誕生日を祝おうとしてくれている。