6月上旬。
「どうしよう……迷う!」
「これなんかどう?」
「いや、俺はこっちがいいと思う」
嶺亜くんの居ない鬼瑠の"家"にて。
私と嶺亜くん以外の幹部5人で嶺亜くんへの誕生日プレゼントを決めていた。
皆で参考がてらネットや雑誌を見て意見を言っていく。
「キーケースとかは?嶺亜くんバイクの鍵とか持つし」
「いや、それならキーホルダーとかの方がポケットに入れやすいから却下」
え、ポケットの問題なの?直くん。
「じゃあ、財布とか?」
「財布は安物だったらなんかプレゼントって意味が無いし、高くても学生である俺らにとっては無理だろ」
確かに、颯馬くんの言う通りね。