愛する人の笑顔を守るために (番外編)

からかう嶺亜くんは放っておいて、私は着替えを持って………。



「あー!!」

「どうした?」


「着替え……忘れた……」


下着だけ持ってきておいて、その下着を隠す為の衣類を忘れたとは……やってしまった…。


「何やってだか。ほら、これ着ろ」


嶺亜くんが持ってきてくれたのは上下黒のスウェット。


「ありがとう!」


ここのとこ数分の間で沢山嶺亜くんにからかわれたけど、今日は嶺亜くん沢山心の底から笑ってたなぁ。

意地悪なのはちょっと…あれだけど…。


私の大好きな嶺亜くんの笑顔が見られるのであれば、多少の意地悪なら悪くは無いかもしれない…。



「いやドMかよ」


お風呂場に響く独り言。