「ねぇ嶺亜くん。1つ聞いてもいい?」
「ん?なんだ」
「お父さんもお母さんも居なかったとなると、嶺亜くんは今までずっと一人暮らしだったの?」
私はお父さんがいてくれてるから、今の家に住む事が出来てるけど。
嶺亜くんはご両親2人とも亡くしてしまって、家とかご飯とかはどうしてたんだろうと思い、嶺亜くんに質問をした。
「姉貴が高校を卒業するまでは母方のばぁちゃんとじぃちゃんの家で暮らしてたけど、姉貴と俺にとっては居心地が悪くてな。
姉貴が大学生になった時に、2人でその家を出てボロくて狭かった所だったけど、安い家賃のアパートに住んだ。
その後は姉貴が大学で暁斗さんと出会って、2人が付き合い始めの時に、俺と姉貴は一人暮らしだった暁斗さんの家に居候させてもらったんだ。
今でもその家で住まわせて貰ってるけど、俺が鬼瑠に入ってからはほとんどは鬼瑠の"家"に泊まってる」