『あんたが死んだら、私が1人になるじゃない!!残される方の身になって悲しい思いをしたのに。その悲しみを私に全部背負わせるな!!!
2人で…2人でお父さんとお母さんの分を生きよう。
呪うなら、自分じゃなく私を呪え。
そして……幸せになれ』
怜奈さん…。
「俺が死なずに済んだのは、姉貴のおかげだった。
俺は…親父と母さんが亡くなった日から……姉貴にも、直達にも、誕生日を祝うなと言った。
だけど、俺の言葉なんか無視して、皆毎年のように俺の誕生日を祝うんだ。
プレゼント自体受け取らないのに、毎年のように俺に渡そうとする。
それでも、内心は嬉しかった。
でも……また俺の周りに不幸な事があったらどうしようって、凄く怖くて…俺は……ずっと怯えてるんだ」


