「じゃあ、由乃ちゃん!また会おうね!」
「あ、はい!今日はありがとうございました!」
怜奈さんと暁斗さんにお辞儀をして、2人は車に乗って帰って行った。
「俺らも行こうか」
「あ、うん…」
ゆっくりと2人で帰り道を歩いてるけど、2人の間には沈黙が続く。
「由乃、ちょっと時間いいか?」
暁斗さんからのプレゼントを受け取らない理由を聞いてもいいものなのか、怖くて話しかけられなかった私。
そんな中、長い沈黙を破ったのは嶺亜くんの方だった。
「うん、大丈夫」
2人で夜の公園のベンチで座るも、嶺亜くんは近くの自動販売機で飲み物を買ってくれた。
「あ、ありがとう!」
「ん」
お互いに飲み物を1口飲んで、嶺亜くんは意を決したように話を始めた。


