亮龍会への復讐はまだ諦めてはいないが、あれから半年がたった今。

高校1年生最後の学校生活を終えた私は、嶺亜くんと一緒に帰る為、ドア付近で待ってる嶺亜くんの元へ駆け寄ろうとした時。


「由乃ちゃんちょっと待って!」


私を呼び止めたのは千奈だった。

千奈は高校に入学してから1番に友達になり、今では互いに親友ともいえる仲になった。


そんな千奈は私の腕を引っ張り、嶺亜くんから離れて教室の隅っこに私を連れて行く。


「ちーっちゃん!」


隣のクラスから千奈を迎えに来た"鬼瑠"の幹部であり、千奈の彼氏でもある翔馬くんの声。


「あ、翔ちゃん!いい所に来た!嶺ちゃん連れて先に下に行っててくれない?」

「…あ、分かった!」