「何やってんの?」

不意に後ろから声をかけられた。



比奈は少し驚きながらも

声のした方を振り向いてみると

入り口のドアの横の所に

オレンジ色の髪の男が立っていた。

『何って…』

比奈が今、いるのは屋上の塀の上

その光景は誰がどう見ようと…
















「自殺ーっ?」

比奈が言葉に詰まっていると

ふざけたように笑いながら

その男は比奈に近寄ってきた。

『っ、それ以上来んなっ』

比奈は慌ててその男に言った。