やってきたのは校舎裏。



告白の聖地である。





先程まで歩幅を合わせていたのに急に速くなる足。



それに私はマイペースについて行く。




そろそろかと言う所でグルりと振り向いて来てまたまたお決まりのセリフを言い放つ。





「好きです、付き合ってください」


もう少しで1年となるはずなのに未だに慣れていないのか動きがギクシャクとしている。



伸ばしている腕なんてプルプル震えているのだ。



「ごめんなさい」



悪びれる様子もなく返事をする。




するといつも彼はご褒美を貰えない犬のように、しょぼんと落ち込む。




この瞬間が私にとってたまらない。




今だって足をバタバタして噛み締めたいほど。