「さっき男の人どんな人がいたの?」
婚活パーティーの話になった。
彼を除く4人の話をした。
「じゃあ女性陣はどんな人だった?可愛かった?」
彼は他の女性の話をしてくれた。
可愛かった?という質問には、普通だよと返ってきた。
ほとんど保育士で接客業のわたしは珍しかったらしい。
「隣の席の子とずっと話してたから
絶対わたしのこと選ばないと思った」
「すごい話しかけてきてさ、
面白いのが4番の人と一言しか話さなくて
時間来るまでずっと沈黙だったんだって」
「え?そんなことある?
少し人見知りっぽかったけど
普通に時間の間ずっと話してたけどね」
「あと愛巳さんのことずっと可愛いって言ってたよ」
「あの子も可愛かったよね」
「まぁそういう話をずっと聞いてた」
「その子のこと選ばなかったの?」
「いいね押すねって言って押したのに
向こうはいいね押してくれなかったんだよね。
きびしーい」
「じゃあわたしは消去法じゃん」
「そういうわけじゃないよ!」
「ふーん」
「いいじゃん、お互い1番同士なんだし」
「いつわたしが1番に選んだって言った?」
「え…」
「うそ、1人しか選んでないよ」
「傷ついた…」
彼は隣の子にも気があったらしい。
