夢みたもの

昔と変わらない優しさ。


ユーリも崇さんも‥‥

この人達は、どうしてこんなに優しいんだろう。


そう思いながら見上げていると、崇さんが不思議そうに首をかしげた。


「どうかした?」


「どうして、そんなに優しいんですか?」

「‥‥」

「あたし‥、昔も今も、迷惑かけっぱなしなのに。それなのに、どうしてそんなに優しくしてくれるんですか?」



責められて当然なのに。

ユーリが怪我をしたのはあたしのせいなのに。


事故の後、崇さんがあたしを責める事はなかった。

真っ青な顔で、ベットの上で謝る事しか出来ないあたしに、ただ「大丈夫‥?」と小さく尋ねただけ。

あたしの事まで気遣ってくれて、あたしが動けない時は、毎日病室に顔を出してくれた。


「どうして‥責めないんですか‥‥?」


「どうして?」


そう言って崇さんは小さく笑った。


「それはね、ひなこちゃんもユーリ同様、僕にとって大切な存在だからだよ?」

「‥‥」

「だから、ユーリは勿論、ひなこちゃんの事も同じくらい心配するんだ」

「‥‥」

「迷惑?」

「迷惑なんて‥、そんな事ないです」

「良かった」


崇さんがそう言って穏やかに笑った時だった。