「なんだ.....これ......」

俺は立ちすくんでいた。
ただ猫についてきただけなのに.....
今目の前に広がってるのは立派なお社がある神社だった。
ここに来たのも何かの縁だと妹―七海 飛鳥(ななみ あすか)―の受験合格を願った。

「飛鳥、頑張れよ.....」

俺は目を閉じて祈った。

「それがおまえの願いか、」

「?!」

とてつもなくびっくりした。
何故ならここまで連れてきた猫が喋ったから.....