「ふわぁぁぁ.......」

俺―七海 晄―は同僚に向けてもう帰りたいという意を込めあくびを浴びせた。

「分かったってじゃあもう帰ろう。」

呆れたように俺に言ってきたこいつは高松 和人(たかまつ かずひと)。
俺が幼稚園の時からの腐れ縁で小学校、中学校、高校、大学、そして就職先までも同じというもはやこれを運命といわずなんという!
という感じでまぁ要するに親友だ。

「じゃ、俺先帰るからな!奥さん大事にしろよ!」

「わーってるよ!じゃーな」

「おう!」

俺は奥さん―七海 祐奈(ななみ ゆうな)―の顔を思い浮かべる。
ほんっとに可愛いんだよな俺の奥さんはっ!

早く会いたくなり大将に勘定を頼み店を後にする。
ふと、横道を見てみると猫がいた。
不思議とついてこいと言われてるような気がして猫を追いかけた。
俺は後悔している。
この時.....







あいつについて行かなければこんなことには.......