「アナフィラキシーショック?でも、彼女は食物や花粉などのアレルギーはなかったって聞いたんだけど……」

ジャンヌが血液検査の結果に驚く。マイケルが「じゃあ金属アレルギーだったとか?」と言うが、眠っている時にアクセサリーをつける人はいないだろう。

脳を調べても何もわからず、かと言ってアナフィラキシーショックを起こすアレルギーの原因となったものもわからないまま、蘭たちはお昼休憩の時間を迎えてしまった。

「今日はケンタッキーで買ってきたよ〜」

ジョンがそう言い、山盛りのフライドチキンをテーブルの上に置く。それを見てジャンヌは「明日は私がお昼を買いに行くわ。毎日ジャンクフードじゃ体に悪いもの」と言いながら食べる。

「お前、食べてんじゃん」

そう笑いながら言ったマイケルは、ジャンヌに殴られていた。

ジャンヌとマイケルが言い合い始め、部屋が賑やかになってくる。そんな中でも蘭は気にする様子もなくアレルギーに関して調べていた。