片思いー終わる日はじめる日ー

 1週間の勉強会はとってもうまくいった。
 みんなで得意分野のヤマを出しあって、(ばく)は例の応用問題を作ってくれて。
『なるほど。試験問題ってのは、こうやって作るのかもな』とか、石川も感心してたし。
 ただその1週間、どうしても、どうしても、あたしは食欲がわかなくて。
『どうしちゃったのよ。あんたが残すから、ママみんな食べちゃって2キロも太ったわ』ってぷりぷり言われても。
 麦がひとりでごはんを食べてるかと思うと。
 どうしても。

 ああ。
 あたしがこんなにあなたを好きだって。
 あたしだって初めて知ったんだから。
 きっと。
 あなたにも。
 わからないよ…ね。

 * * *

 今日で2学期の期末試験も終わり。
 さっそく部活のあたしは、生徒玄関に向かうみんなにさよならを言いながら、お昼ごはんの準備。
相田(あいだ)、じゃ、またねー」
「ほーい、ばいばい、いっぱい寝てちょうだい」
 廊下の踊り場にある自動販売機にお金を入れて。
「フルーツ牛乳、発射!」
 ボタンに人差し指を伸ばしかけたら、牛乳のボタンを押すやつ。
 ピー。がごぅん!