「ん? おれ? おれは別に……。美術部に参加ノルマはないしね。それに……」
なぁに?
なんであたしを見るの?
「たまには早く帰れってさ、中井が。デートもできないからって」
「デートぉ?」すっとんきょうな大声は石川。
今度はあたしも自分の耳をふさいだ。
「デートってなんだよ。中井、カレシいるのか。おまえ、ふられちゃったんだ」
「石川くん、それ失礼よ」
そうだね、大海ちゃん。
麦の代わりにそのデリカシーのなさを責めてやろうとしたのに。
息を吸いこんだとたん麦があたしの背中を指先でちょんと突いた。
「そ、ふられちゃったの、おれは」
「おお!」「んまあ…」
ふたりには衝撃の告白だったろうけど、あたしはどうしたら?
「…………」
言葉をなくしたあたしの背中に、もういちど、ちょん。
あれからどういう展開になったのか。
あたしは聞かないし、麦も話さないけど。
麦は、すっかり明るくなった。
中井は、本当にオトナだ。
『えこひいきしてるな一って思ったら、叱ってね』って笑った。
そして、それは、あたしと中井と麦の…秘密。
なぁに?
なんであたしを見るの?
「たまには早く帰れってさ、中井が。デートもできないからって」
「デートぉ?」すっとんきょうな大声は石川。
今度はあたしも自分の耳をふさいだ。
「デートってなんだよ。中井、カレシいるのか。おまえ、ふられちゃったんだ」
「石川くん、それ失礼よ」
そうだね、大海ちゃん。
麦の代わりにそのデリカシーのなさを責めてやろうとしたのに。
息を吸いこんだとたん麦があたしの背中を指先でちょんと突いた。
「そ、ふられちゃったの、おれは」
「おお!」「んまあ…」
ふたりには衝撃の告白だったろうけど、あたしはどうしたら?
「…………」
言葉をなくしたあたしの背中に、もういちど、ちょん。
あれからどういう展開になったのか。
あたしは聞かないし、麦も話さないけど。
麦は、すっかり明るくなった。
中井は、本当にオトナだ。
『えこひいきしてるな一って思ったら、叱ってね』って笑った。
そして、それは、あたしと中井と麦の…秘密。



