なっ……。


なんなのこの会話。


工藤聡史との時とは攻守逆転って感じ。


今日はまるでヤマジ君が一方的に攻めているようだ。


ヤマジ君てば、受け専門かと思いきや、逆もオッケーだったのね。

まさにリバーシブル!!




って、感心してる場合じゃないっつの!
(ああ…ついいつものクセが…)


もう、あたしのバカバカバカ!


さっきまでの勢いはどこへやら、あたしの体はその場から一歩も動き出すことができずにいた。



どうしよう。

まさかもう、“なさっている”最中だったとは……。


いくらあたしでも、この状況で踏み込む勇気なんてないよ。


やっぱりもう帰ろう。


そう思ったあたしはほんの少し開いていたドアを閉めようと手に力を入れた。


と、その瞬間……