ヤマジ君はひょっとして工藤聡史以外の人とも、こうして相手を務めていたのかしら……。


同級生のみならず、先生とまで……!


うわわわわわ。


あたしは大釜先生の後姿をじっと見つめた。


ヤマジ君よりも頭一つ分ぐらい大きな巨体。

体育教師だけあって、浅黒くガッチリとした逞しい体。


うっ……。


この二人のカップリングはある意味、工藤聡史よりもそそられるかも……。




「はぁ……わかりました」


ヤマジ君はため息を吐き出す。


「その代わり、ほんと疲れてるんで……今日は満足させてあげられないと思いますよ?」


ヤマジ君のそのセリフに、大釜先生の表情はパッと明るくなった。


「じゃ、先行って準備して待ってるから」


大釜先生は片手をあげるとスキップしながら保健室から出て行ってしまった。