かっ……


――完璧だわ。


どこをとっても完璧。


こんなキレイな男の子がいるなんて……。


そのへんのアイドルタレントなんて目じゃないぐらいの美形っぷり!


おまけにヤマジ君は中学の時にこっちに転校してきたらしく、関西弁じゃない、キレイな言葉を話す。

それがまた彼の王子様みたいなルックスとマッチしている気がする。



神様ありがとう!

こんな素敵な人に出会えたことを感謝します!


サンクス、ゴッド!



あたしは思わず両手を合わせて天を仰いだ。


ああっ……感激しすぎて目頭が熱いわ。





そんなあたしのジェスチャーに気づいたのか、ふいにヤマジ君がこちらを見た。