セリーンは見慣れたあの傭兵の姿ではなくラフな格好をしていて。
「お前ら、いつから」
ラグが恨めしそうな声で訊いて、セリーンがふんっと鼻を鳴らす。
「エルネストがこのままだとカノンの身が危険だと言うのでな」
「へ?」
「あの野郎……」
ラグが舌打ちをするのが聞こえた。
「カノン、おいで」
両手を広げセリーンが微笑んでいて、私はそんな彼女の胸に飛びこんでいく。
「セリーン! 会いたかった!」
「私もだ。また会えて嬉しいぞ」
セリーンが久しぶりに頭を優しく撫でてくれて心がほっとする。
「セリーンは、あれからどうしてたの? 元気してた?」
「私は今ノーヴァを拠点に活動している。奴がお前をまたこちらに呼ぶために何やら必死になっているからストレッタの近くにいた方がいいと、こいつが言うのでな」
その隣ではアルさんがニコニコしていて、きっとセリーンが近くにいて嬉しいのだろうとこちらも笑みがこぼれた。



