My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】


 目の前が急に眩しいほどの光で溢れて、その中に彼の姿があった。
 彼が……ラグが、私に向かって手を伸ばす。

「カノン、来い!!」

 考えるより先に身体が動いていた。
 私はその手をしっかりと掴む。
 ぐいと、そのまま強い力で引っ張られて――

「華音、またな」

 そんな響ちゃんの満足げな声とピアノの旋律がそこでぷつりと、途切れた。