目の前が急に眩しいほどの光で溢れて、その中に彼の姿があった。 彼が……ラグが、私に向かって手を伸ばす。 「カノン、来い!!」 考えるより先に身体が動いていた。 私はその手をしっかりと掴む。 ぐいと、そのまま強い力で引っ張られて―― 「華音、またな」 そんな響ちゃんの満足げな声とピアノの旋律がそこでぷつりと、途切れた。