「――ひっ!? な、なんだお前たちは!!」
自分に注がれたたくさんの視線に驚いたのだろう、眠りから覚めたアジルさんは尻餅をついた格好で後退った。
アルさんはそんな彼の前によいせと立ち上がる。
「俺は、ストレッタの教師アルディート・デイヴィスだ。まぁ、今はワケあって休職中だけどな」
「ストレッタ!?」
その顔が一気に青ざめる。ラグの正体がわかったときと同じ反応だ。
「あんたに訊きたいことがあるんだ。“レーネの悲劇”のことでな」
「――っ!」
元々ぎょろりとした瞳がいっぱいに見開かれる。
「7年前、ここで一体何があったんだ?」
「すまなかった!!」
いきなり、アジルさんがその場に蹲るようにして頭を下げてぎょっとする。
「すまなかった! 本当にすまなかった!!」
地面に頭を擦り付け何度も何度も謝罪の言葉を口にするアジルさんに私たちは顔を見合わせる。



