My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】


 力の溜まり場……。つい、ごくりと喉が鳴ってしまった。
 アルさんの言うビリビリは私には感じられないけれど、ここが特別な場所だということはなんとなくわかる。

「レーネの森が異様な回復を見せたのも、この場所があったからか」

 セリーンの言葉にエルネストさんが頷く。
 そうだ。マルテラさんが昔からレーネの石には不思議な力があるのだと言っていたけれど。――と、そこでハっとする。

「もしかして、歌の力がいつもより強くなってしまったのも」

 聞こえるはずのない場所にまで歌の力が効いているようだった。それに私の髪は未だに銀に輝いたままだ。
 するとエルネストさんはそれにもにこやかに頷いた。

「この場所と、その石を身に着けているせいもあるんじゃないかな」
「!」

 驚いて左の薬指にはまった指輪を見つめる。