力の溜まり場……。つい、ごくりと喉が鳴ってしまった。
アルさんの言うビリビリは私には感じられないけれど、ここが特別な場所だということはなんとなくわかる。
「レーネの森が異様な回復を見せたのも、この場所があったからか」
セリーンの言葉にエルネストさんが頷く。
そうだ。マルテラさんが昔からレーネの石には不思議な力があるのだと言っていたけれど。――と、そこでハっとする。
「もしかして、歌の力がいつもより強くなってしまったのも」
聞こえるはずのない場所にまで歌の力が効いているようだった。それに私の髪は未だに銀に輝いたままだ。
するとエルネストさんはそれにもにこやかに頷いた。
「この場所と、その石を身に着けているせいもあるんじゃないかな」
「!」
驚いて左の薬指にはまった指輪を見つめる。



