ざわりと、その場の空気が変わった気がして後退った――そのときだ。
「ちょっと待ったーー!!」
「カノン! その男から離れろ!」
「え!?」
聞き覚えのある声が大きく響いて驚く。
振り向いて、私は大きく目を見開いた。
「なんで……」
「あはは、これはまた勢揃いだねぇ」
エルネストさんが楽しそうに笑う。
セリーンと、なぜかグリスノートとアルさんがこちらに駆け寄ってくる。そして。
(ラグ……)
彼はアルさんに背負われ、ぐったりと目を閉じていた。
「カノン、無事か?」
セリーンが愛剣を手に私の傍らに立って、私はまだ混乱しながらなんとか頷く。
「なんで……だって」
私が眠らせてしまったのに。



