My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】


 ざわりと、その場の空気が変わった気がして後退った――そのときだ。

「ちょっと待ったーー!!」
「カノン! その男から離れろ!」
「え!?」

 聞き覚えのある声が大きく響いて驚く。
 振り向いて、私は大きく目を見開いた。

「なんで……」
「あはは、これはまた勢揃いだねぇ」

 エルネストさんが楽しそうに笑う。
 セリーンと、なぜかグリスノートとアルさんがこちらに駆け寄ってくる。そして。

(ラグ……)

 彼はアルさんに背負われ、ぐったりと目を閉じていた。

「カノン、無事か?」

 セリーンが愛剣を手に私の傍らに立って、私はまだ混乱しながらなんとか頷く。

「なんで……だって」

 私が眠らせてしまったのに。