「あっ」
しばらく進むと行く手に鉄格子が見えてきた。その奥には更に頑丈そうな扉も見えて思わず歓声を上げる。
「ブゥ凄い!」
「ぶぅっ!」
きっと、ここに違いない。
この厳重さ。もしこの奥がモンスターの巣窟になっていたとしても、アジルさんの言う通り余程力の強いモンスターでない限り破られることはなさそうだ。
彼はこの先は地盤が脆いと言っていた。だからずっと立ち入り禁止にしているのだと。
嘘か真実かわからないが、いざとなれば歌って飛べばいい、私はそう考えていた。
「でもどうやって開けようか……ん?」
鉄格子を調べようと前に出てジャリと何か硬いものを踏んづけた。
視線を落として見ればそれは重そうな長い鎖で、あれ? と思う。普通はこれを鉄格子にぐるぐると巻きつけて施錠するのではないだろうか。
(それが外れてるってことは……)



